物質的に豊かな時代に喜んでもらえる贈り物

冊子

昔からお中元やお歳暮、あるいはお祝い事などに際して贈り物を送ったり、もらったりする習慣が各地で続いています。物不足の時代であれば食べ物でも飾り物でも贈り物を頂くと嬉しいと感じることばかりだったはずです。しかしながら、高度経済成長期を境にしてどこの家庭でも必要なものが買い揃えられたため、逆に、家の中がもので溢れかえる状態になってしまいました。折角、贈り物をもらっても邪魔になってしまうこともあるほどです。こうした豊かな時代になると贈り物を送ってもなかなか相手の人に喜んでもらえるものが見つからない時代となってしまったといえます。カタログギフトの贈答が始まる以前は各地のデパート催事場でお中元やお歳暮を送る時期になると多数の人が贈答品選びに思案投げ首していました。一切割引しないデパートのギフト商品陳列台で家計予算との首っ引きだったわけです。

カタログの写真などを見ただけの送り主

カタログ

毎年、多くの人が抱えていたこうした悩みを一気に吹き飛ばしてくれたのがカタログギフトの誕生だったといえるでしょう。贈り物になりそうな商品やサービスの掲載されたカタログの中から欲しいものを相手に選んでもらうギフトの送り方は新鮮だったようです。中には割引ギフトまであったのですから多くの人がすぐに飛びついたはずです。カタログギフトの利用者が急増した様子を見て取扱業者も増え、また、取り扱う商品やサービスの種類も増えて消費者にとって利便性が一層高まりました。最近は取扱業者が増えて、各社のウェブサイト上では顧客の獲得競争が激しくなっているようです。顧客の奪い合い競争が高じてカタログギフトを大幅に割引する取扱業者が増えています。

商品やサービスの値引きをしないギフト業者

ギフト

ところが、カタログに掲載されている商品やサービスを大幅に安く送れれば送り主として助かる話ですが、喜んでばかりいられない事情があるようです。そこにカタログギフトを送る際に落とし穴のあることが指摘されています。送り主はカタログ掲載の写真とその概略文を見ているだけで、商品やサービスの実物を見ることがありません。従って、カタログギフトをもらった人がその中から選んで受け取った商品やサービスの品質が送り主の期待通りか、分からないわけです。このため、大幅割引を続ける業者のカタログギフトの中には品質の良くない商品やサービスの混ざっていることがあります。こういうケースでは折角、ギフトをあげてももらった人から喜ばれない結果になってしまいます。このような残念な結果にならぬようにするには大幅な割引のあるカタログギフトを利用しないことに尽きるようです。カタログギフトの取扱業者の中には商品やサービスの割引を一切していない会社があり、商品やサービスに厳格な品質基準を運用している会社がいくつもあります。

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